青き光は命の願い3





瀬戸口の日記より―

四月十二日、俺たちは杖立戦区に展開していた。山間にある平地に三機の士魂号が

進軍してくる敵を迎撃すべく待ち構えている。

その光景はさながら無限の死に立ち向かう侍。その大きさは覚悟の大きさ、その姿を見ていると俺は思い出す。気も遠くなるほど昔にいた小さく、大きな稀代の詐欺師のことを・・・

シオネ・アラダ―

俺はいまだにその嘘を信じている。

あなたの姿を求め、俺はこの世を彷徨い続ける亡霊になった・・・

でも、いつの時代にもあなたはいない。俺はどれだけの時を過ごしたんだろうか?

神様、もういいじゃないか。俺はシオネに会いたい・・・!

もう、愛する人と離れるのは嫌なんだ。

アレはいつの頃だったろう?そうだ、確か沖田や土方さん達といたときだったかな?

そうだ、新撰組にいたときだ。

俺が唯一シオネ以外の人を愛したとき。あの時代の俺は新撰組の隊士として生きていた。

本編に続く

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